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しつけ

子供のしつけの時期

小さいうちから子供にいろいろしつけをしていきたい、と考えている親は多いと思います。
ご飯を食べること、静かにすること、何かに集中すること、集団行動をすること、などなど。
親のしつけに対する希望はあるものの、子供は4歳くらいになるまでは、まだ十分な理解力を持てません。

なので、このころまでは一生懸命しつけを行っても、子供はなかなか理解をしてくれない時期なのです。
理詰めであれこれ説明しても、大人と違ってあまり効果がありません。子供はまだ理屈がわからないのですから。

逆に言えば、子供へのしつけは4歳くらいから始めてもよいといえます。
それまでの間は、しつけに対してあまり細かいことは気にしないほうが、子育ては楽になります。
ただし、本当にやってはダメなことは、小さいうちでもダメと子供に理解させることは大切です。

子どものおしゃべり・発音

50音をすべて話せるのは、おおよそ4歳半と言われています。

うがいをしたり、噛む動作をすることが、発音上手のきっかけになります。
また、大人がたくさん語りかけることで、子供が話し始めるきっかけになります。

社会を学ぶ

様々な価値観に触れる

子供は、両親の元だけで育つわけではない。
両親が定めているルールや価値観以外にも、様々なルール・価値観があるということを子供に理解させることも必要である。

自分の家では許されることが他人の家では許されなかったり、またその逆もあることを理解することができる。

子供は、様々な価値観やルールに触れることで、適応能力を養うことができる。
今までと違う友達ができたり、新しい先生にもなじむきっかけにもなる。
世の中には様々な人がいるが、どの人ともうまく付き合っていける力が身に付く。

子どもは「イメージ」で思考している

生まれて間もない赤ちゃんから、言葉を話し意思疎通ができるようになるまでの子供であっても、様々な物事を「イメージ」で把握しているという説があります。

言葉が話せなくても、おなかがすいた、お母さんが近くにいる、さみしい、といった感情を、イメージとして感じています。また、形、色、大きい、同じ、といった概念的なものも、赤ちゃんの頃からイメージとして認識しているという脳の研究結果もあります。

赤ちゃんのうちから、積極的にいろいろなものに触れさせたり、体験させることが、子どもの発達にも良い影響がありそうです。

対人関係を学ぶ

他人の気持ちを考える

子供は3歳くらいまでは、自己中心的な行動をとります。
なぜなら、この時期はまだ「自分」と「他人」という概念がまだ理解できていないからです。

したがって、本格的に他人の気持ちを考えられるようになるのは、3歳になってからということになります。
3歳というのはあくまでも統計的なデータであり、個人差は当然あります。

でも、子供がまだ他人のことを考えられないときであっても、親は子供に対して、相手の気持ちを察することを必要に応じて伝えていくべきです。次第に子供はわかるようになっていきます。

子供の物の授受

子供がやたら友達に物をあげる場合、その子供は以下のような問題を抱えている場合もありえる。

  • 親が留守がちなために子供に物を与える頻度が高い
  • その子供が友達に仲間外れにされており、友達の注目を集めるためにものをあげようとする

原則として、大人が納得できる理由がない限り、子供が物の授受を行わせないようにするのがよい。
しかし、子供は物の授受に関する話題を親にしないことも多い。子供の持ち物や財布の中身に変化がないかどうか、親は気をつけるべき。

子供が物の授受を行ったことが分かった場合、相手の親に確認することも重要。
相手の親が全く知らない場合、後日それが発覚した場合に問題となる場合もある。
何かものを受け取った場合は、親子で一緒に相手の家に行ったり連絡するなどして、お礼をするのも一つのポイント。
そのような行為を親子で行うことで、「物のやり取りは安易にしてはいけない、責任ある行為である」ということを子供に伝えることもできる。
安易な物のやり取りに対して、一定の制御をかける効果もある。

他人を思いやる心を育てる

子どものわがままを認めず、子供の自己中心性を取り除く教育が大切です。
自分以外の人のことを考えるきっかけがあれば、他人を思いやる心を育てることができます。

非行少年の6割は親に溺愛されて育ったという調査結果があります。
わがままに育てられ、他人のことを考える力を持たない子供が、非行に走ったという見方もできます。

他人のことを先に考え、自分のことをあとに考える、という発想を持てる子どもを育てていくことが大切です。
他人を思いやる心は、子供が小さい段階で理解させることが大切です。15歳くらいになったときに初めて他人を思いやる心を教えても、受け入れにくくなってしまいます。

いじめをする子供と、心を読むことの関連

過去に行われた調査結果ですが、いじめをする子供はそうでない子供に比べて、相手の表情から気持を読み取る能力が小さいということが分かったそうです。さらに、自分の感情をコントロールして人に接することも苦手な傾向にあるとのことでした。
自分や他人の「気持ち」をうまくコントロールする力を、ぜひ子供たちにつけさせてあげたいところです。

きれいな心

子どもに「どちらがきれいな心ですか?」と聞くことで、子供の考える力、他人を思う力を養う方法です。
例えば、以下のような質問を、子供にしてみましょう。

  • 独り占めする人と、譲ってあげる人と、どちらが心がきれい?
  • 片づけをきちんとできる子と、できない子、どちらが心がきれい?

このような質問は、子供に善悪の両方を考えさせることができ、さらに自分からどちらがよいかを判断する力を養うことができます。
人が喜ぶことをすると心がきれいになる、ということを教えましょう。
子どもは皆、自分の心はきれいになりたいと思うものです。そこを満たしていくことが、子育てのポイントです。

ちょっとしたことをきっかけにして、どちらがきれいな心かをたずねる方法は、子供にも受け入れてもらえやすい、使える方法です。
ただし、この方法を使う時は、親の愛、親の優しさが子供に伝わっていることが前提です。親子の間での信頼がなければ、「きれいな心」の話をしても、子供は関心を示さなくなってしまいます。

テレビの上手な付き合い方

1歳未満の小さい年齢

テレビの音、映像の動きを楽しむ目的で、テレビを使うとよいです。
音と映像に合わせて、歌ったり子供の体を動かしてスキンシップをするなどして、親も一緒になって楽しみましょう。

テレビを見たからといって、言葉の発達が遅れるという直接の原因にはなりません。
テレビを親子で一緒に見たり、テレビの内容を一緒に語り合うようにすれば、言葉の発達には影響がないとも言えます。

言葉を発し始める年齢(1〜2歳くらい)

子供も意思表示ができ始める時期です。
親は、子供の行動に対して適切に反応し、親子での双方向コミュニケーションを取っていくべき時期です。
ですが、テレビは子供の行動に対して反応をしてくれません。
子供は、テレビで放送される内容を理解し始め、またテレビに釘付けになり始める時期でもあります。
テレビは、親子でコミュニケーションをしながら楽しむツールである、という意識を持って、活用しましょう。

幼稚園に入れる年齢(3〜4歳)

言葉を覚え始め、大人とも意思疎通が可能になってくる時期です。
正しい言葉、正しい行動、思いやり、といったことを子どもに教えることが大切な時期です。
汚い言葉、他人に嫌がらせをするシーンに対しては、子供に対する影響を考えたうえで、そのような番組を見せるかどうかを考えましょう。
教育によい概念ばかりを教え込むばかりではなく、ダメなことはダメだということも、テレビを通じて教えていくきっかけにしましょう。

子供の食事

子どもの好き嫌い

同じ食べ物でも、好きで食べる時期と、嫌いで食べない時期が交互に来ます。
いろいろな食べ物が、交互に食べられたり食べられなかったりする経験を通して、こどもは最終的にいろいろな物を食べられるようになります。

嫌いな食べ物を克服するには、きちんと嫌いな食べ物と対峙し、挑戦させることが重要です。すりつぶすなどして、元の食べ物が何かわからなくしてしまっても、それを食べることはあっても、苦手を克服したことにはなりません。

克服するための一つの方法は、苦手な物を食べた時に、子供をきちんとほめてあげることが大切です。
頑張って食べたという経験が、苦手克服につながることがあります。
また、食事の場所を変えたり、いつもと違う人と一緒に食べるなどして、食べるときの雰囲気が変えると苦手だった食べ物が食べられるようになることもあります。このときも、食べたらきちんと褒めてあげましょう。

乳幼児の食べ物の味付け

乳幼児に与える食べ物は、薄味や、食材そのものの味が基本です。大人が好むような濃い味のものは避けたほうがよいです。
乳幼児は濃い味を覚えてしまうと、それ以降は薄い味のものは食べなくなってしまいます。
親子で一緒に同じものをたべると、乳幼児の食事もスムーズにいくことがあります。ただその場合であっても、乳幼児の味付けは薄味が原則です。
同じものを食べるときであっても、大人と子供で少し味付けを変えたり、大人も薄味に慣れてしまうという工夫をするとよいです。なお、大人であっても、2週間ほどで薄味に離れていくことができます。

食べこぼしをなくす方法

子供が小さいうちは、食事のたびに食べこぼしをしてしまうことがあります。
でもそのときに、親が「こぼしたらダメ!」「またこぼしたの!」と都度言うのはあまりよくありません。
親に怒られるからこぼさないようにしよう、と一時的に子供は考えるでしょう。でも、なぜこぼしてはいけないのか、その理由を子供は理解できません。
真の理由を理解すれば、子供は自ら気をつけて食べ物をこぼさないように行動をはじめるようになります。

子供が、食べこぼしに自ら気づき、自ら改善できるようになるためにはどうすればよいのでしょうか。
そのひとつの方法は、食後の後片付けを子供と一緒にする、ということです。
食べた後のテーブルや床を一緒に片付けることで、どれだけ食べこぼしをしているか、片付けに苦労するかを理解できます。
また、落とした食べ物は食べられないこともありますので、食べ物の大切さも理解させるきっかけにできます。

子供には、何度も食べこぼしの現場を見させ、片づけも一緒にさせましょう。
これを繰り返すことで、食べこぼしをしたという意識が子供に芽生えてきます。
このような循環ができるよう親もフォローし、子供と一緒になって、食べこぼしを改善させていきましょう。

 


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