子供の自立
自律的に行動する力を養う
子供は、本来するべきことをなかなか行わないことがある。
例えば、宿題、お手伝いなど。
親が高圧的になって「早くしなさい」と怒鳴ることで、しぶしぶ始めることもあるが、これでは子供が自律的に行動する力が養われない。
子供が自律的に神津する力を養うためには、自分で約束を決め、自分で守らせることを繰り返すとよい。
例えば、「何時から宿題をするの?」と子供に問いかけ、いつから宿題をするのかを親子で共有する、など。
子供に約束の大切さと、責任感を学ばせることもできる。
子どもがやる気を持っているとき、積極的に活動しているときは、脳が活発に活動し、多くのことを覚えられたり、物事を理解しやすい状態になっています。
逆に、無理やり何かをさせたり、イヤイヤな気分で物事に取り組んでいるときは、物事を覚えづらくなる状態になっています。また、嫌な体験をしたという事実が記憶に強く残る結果となりがちです。
子どもにはイメージトレーニングが大切
「不可能と思っていることも、やれば達成できる」という気持ちを持たせ、活動させることで、自分の能力を引き出したり、努力すれば物事を達成できるという実感を与えることができる。
前向きな性格になるためには成功体験も必要。
子ども一人で難しそうであれば、親も手伝い、努力して何かを成し遂げる体験を子供にさせてやることが大切。
そのためには、「やればできる」とイメージトレーニングをさせ、そのうえで実際に達成できたという成功体験を持たせると効果的。
子供に成功体験を積ませる
小さな子供の頃に成功体験を積ませると、前向きな気持ちを理解することができ、自ら行動を起こす力を付けることができます。
逆に、自分には不可能だ、絶対にできない、というようにマイナスの思考ばかりを植えつけられると、前向きな気持ちを起こすことができない子供に育ってしまいます。
親としては、子供に積極的に何か活動をさせること、子供が失敗を恐れない環境を用意してあげる(万一失敗しても前向きなフォローをもらえる、など)ことが大切です。
子供に我慢を教える
親が「我慢することも大事だよ」と教えても、子供は我慢することのメリットを体感できないと、我慢の大事さを理解することはできません。
子供が何かを我慢したことで、その我慢を上回る別のメリットを得られる体験をさせてあげるように、親が誘導していくことがポイントです。
例えば、次のような感じです。
- 友達の家に遊びに行きたいのを我慢して、家族で映画を見に行った。結果として、友達と遊ぶ以上に、家族で映画を見たほうが楽しかった。
- ゲームを我慢して勉強をした。結果として、テストでよい点が取れるようになり、勉強が楽しく感じられた。
もちろん、親の都合で「我慢が大事」と言い聞かせても、子供は納得しません。
我慢することのメリットを体感しづらい以下のやり方では、うまく子供を納得させることはできないでしょう。
- 虫歯になるから、お菓子は我慢しなさい
(虫歯にならなかったというメリットを、子供が改めて実感することができない)
子どもが自ら率先して準備や行動するためのポイント
子どもが自ら率先して準備や行動するためのポイントは、次のとおりです。
- 子供が、自分でやるべきことがわかっている
- 子供が、自らやる気を持っている
- 子供に実行できるスキルがある
子供がこのポイントをクリアできるよう、親はサポートを行っていきましょう。
単に「早くしなさい」と言うばかりではなく、以下のような具体的なサポートをしてあげましょう。
- やるべきことを伝える
- やる気になる雰囲気を作る
- できなかった点があればしっかりフォローしてあげる
「なぜ勉強しないの?」「どうしてケンカしたの?」というように、過去の行動に注目する言い方は避けましょう。そうではなく、「今勉強したら、成績はどうなるかな?」「ケンカしていなかったら、○○君とは今どうなっていたかな?」というように、未来に視点を置いた言い方にしてみましょう。
過去に注目した言い方だと、言い訳などが多くなりがちです。親が子を問いただすような雰囲気になってしまいます。
未来に注目した言い方だと、自分自身を良い方向に変えるきっかけを与えることができます。親子で一緒に、前向きな雰囲気を作ることができます。
子供同士のトラブルの対処について
小さい子供同士がけんかをしたりトラブルにあった場合、まずは子供同士で対処することを学ばせましょう。
小さい子供であれば、トラブルといっても大人から見れば単純なものが多いです。
小さいうちに、トラブルを自分で解決できる力をつけることも、教育の一つです。
子供はいつかは、親の元を離れていきます。親が子供のトラブルを解決し続けるわけにはいきません。
小さいころからいろいろなトラブルを体験し、解決していくことで、大人になって大きなトラブルに遭遇した時も、的確に対応していける力が身につくのです。
とはいっても、子供自身でどうしても解決できないような問題が起こったときは、親も一緒になって解決をしていくことが大切です。
本当に子どもが困っているときには、手を差し伸べ、子供をフォローしてあげましょう。
そうすることで、子供は親に対する安心感、信頼感を感じることができます。また、自分一人では解決できない問題を解決するテクニックを、子供が身に着けることができます。そうして、子供が成長していくのです。
どんな時も、子供が自信を持って活動できるよう支えてあげながらも、子供自身の成長を見守っていける親になることが大切です。
子供に時間の約束をさせたい場合
ご飯の時間、出かける時間になっても、子供は自分の好きなことに夢中になるものです。
夢中になっている子供に対して、親の都合で別の行動を強制させたい場合も多々あります。
そのような場合、「何時何分にはご飯にするよ、お風呂にするよ、出かけるよ」ということを前もって予告しておくことが大切です。
こうすることで、子供がいつ終わらなければならないかを理解するきっかけとなります。
突然予告なく、夢中になっているものをいきなり終了させられてしまうのは、子供にとっても納得がいかないものです。
ポイントとしては、親が希望する時間より15分から30分ほど前に、終了することを子供に伝えるとよいです。終了予告時刻になっても遊びを辞めなかったり、終了時刻にぐずることもよくあります。そういった場合の時間の余裕を親が確保するためにも、15分から30分ほど前に終わるよう、調整をかけておくとよいでしょう。
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