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お酒関連

アルコールの上手な付き合い方

アルコールを分解する条件

摂取したアルコールを分解するには、水分と糖分が必要。
水分と糖分を摂取しつつお酒を飲むと、酔いすぎを防ぐことができる。

空腹の状態でたくさん飲まない

胃の中に消化物がないため、アルコールが早く回ってしまう。
また、空腹時の飲み会は、つい食べ過ぎてしまう傾向に・・・
結果、カロリーの取りすぎになってしまう。

食べながら飲む

チーズや牛乳など、たんぱく質と脂肪分をを多く含む食品を食べるとよい。脂肪分はアルコールの吸収を遅らせる効果が、たんぱく質には肝臓の働きを早める効果があるためである。
また、胃の中に食物があると、アルコールが体内に摂取されるまで時間を稼ぐことができるので、早く酔いが回るのを抑えられる。 飲酒ペースを保ちながら、楽しく飲むことができる。

飲み始めたら、アルコールの分解を促進してくれる糖分を多く摂取するとよい。果物やチョコレート、ケーキなど。

アルコール飲料とは別に水分をとる

アルコールの分解には、水が必要。
ビールなどのアルコール飲料と、ウーロン茶などのノンアルコール飲料とを交互に飲むと酔いすぎ防止になる。
たんぱく質や脂肪分を含む牛乳、糖分を含む果物系ジュースなどでもよい。
ビールや日本酒を飲むことで「水分補給」というのは誤りである。
適切に水分補給を行わなかった場合、脱水症状になる場合もあるので注意。

飲んだ翌日に運動しない

飲んだ翌日は、アルコール分解のため肝臓が働いている。
その状態で運動すると、肝臓に大きな負担がかかる。
実際、アルコールの分解により、体内に疲労がたまる。二日酔いになると全身がだるくなるのも、そのためである。
体は動かさなくても、肝臓は運動している状態であることを理解すべし。

また、アルコールの分解により肝臓の機能が低下する。それを補うためにたんぱく質を摂取すれば、肝臓の疲労回復にもつながる。

日本酒に関する用語、知識

精米歩合

日本酒はお米を発酵して作るのだが、玄米をそのまま使うのではなく、玄米を幾分か削ったお米を発酵する。玄米から削られた残りのお米の割合を精米歩合という。

たとえば、玄米を重さで換算して10%削れば、精米歩合は90%ということになる。

精米歩合が小さいほど、雑味がなく香り高いお酒となるが、その分お米を削るのに高い技術が求められる。小さい精米歩合の大吟醸酒などを作るに当たっては、コンピュータ制御でお米を削ったりもしている。

精米歩合が小さいと、原料となる玄米を大量に削ることになるため、お酒の量に対して必要となるお米の量も多くなる。
また、お米を削るときに発生する熱によって、お酒の味が低下してしまう。そのため精米歩合の小さなお酒を作るために、長い時間をかけてお米を削る作業が必要にもなる。
したがって精米歩合の小さなお酒は、値段が高くなる傾向がある。

ちなみに、食用白米の精米歩合は93%程度である。

醸造アルコール

食用に用いられるアルコールのことで、日本酒の品質を調整するために用いられる。
日本酒生成の過程で醸造アルコールを加える理由は、次の3つの理由がある。

1つ目の理由は、香りの調整。香りの成分は水に溶けにくいため、香りが重視される吟醸酒などでは醸造アルコールが加えられている。

2つ目の理由は味を良くするためである。醸造アルコールを加えることで、味をまろやかにしたり、後味に変化をつけることができる。

3つ目の理由は、お酒の増量である。容量を水増しするためという理由で、醸造アルコールを加えられているお酒もあるとか・・・。

米こうじ

蒸したお米に、こうじ菌(カビの一種)をかけて繁殖させたもの。
お酒の世界では、原材料(米)とこうじ(米こうじ)を別の原料として考える。
米こうじが、米のでんぷんをブドウ糖に変える。そのブドウ糖を発酵させることで、日本酒というアルコール飲料となる。

日本酒の種類(特定酒)

純米酒

米、米こうじ、水だけを原料としたお酒。お米は高い格付けを持つものであり、製造過程で使用する米こうじの重量は、お米の重量に対して15%以上必要とされている。
醸造アルコールが添加されないため、お米のうまみを引き出した重厚な味わいになっているとされる。

特別純米酒

精米歩合が60%以下の純米酒のこと。

吟醸酒

精米歩合が60%以下のお酒。
特有の香りがあり、香りを楽しむお酒としての一面を持つ。
しかし中には、「本来のお米の香りではない」という考えを持つ蔵元や愛飲家もいる。
「吟醸酒」は、原料に醸造アルコールが含まれる。原料に醸造アルコールを含まない場合は、「純米吟醸酒」という。

純米吟醸酒

「吟醸酒」とほぼ同じだが、醸造アルコールを原料に含まないものを指す。

大吟醸酒

精米歩合を50%以下にした、吟醸酒のこと。
精米歩合が30%程度の大吟醸酒も存在する。

純米大吟醸酒

精米歩合を50%以下にした、純米吟醸酒のこと。

本醸造酒

アルコール添加量が少なく(使用する白米1トンに対して120リットル以下と規定)、糖類などを添加していないお酒。
精米歩合は70%以下。
アルコール度数を抑えるため水で薄めていることが多く、薄い味で飲みやすいとされる。

特別本醸造酒

精米歩合が60%以下の本醸造酒のこと。

普通酒

上記のいずれにも分類されないお酒のこと。

日本酒の種類(特定酒以外の分類)

合成清酒

米を発酵させて作ったお酒ではなく、アルコールに糖類、アミノ酸などを加え、清酒っぽい味にしたアルコール飲料のこと。
清酒に比べると酒税の税率が低いため、安価な日本酒といえる。料理酒も合成清酒。

三倍増醸清酒(三増酒)

米を発酵させて作ったお酒ではなく、もろみ、醸造アルコール、糖類、酸味料、グルタミン酸ソーダを混ぜて作った液体に、アルコールや清酒を加えた飲料。
合成清酒の一種。

料理酒

厳密な定義はないが、飲料用ではなく調理用に使う日本酒。
食塩を2%程度添加することで、飲料用としては用いられないとみなし、酒税の対象外となるため、 お酒の値段も安くできる。
料理酒にはうまみ成分が含まれるため、調味料として用いられる。このうまみは、飲料日本酒のうまみとは全く別のものである。したがって、吟醸酒などを料理用のお酒として使えば料理がおいしくなるというわけではない。

生酒(なまざけ)

通常、日本酒は製造〜出荷までの過程で2回加熱処理が行われる。その加熱処理を行わないのが生酒である。一般的には、加熱処理を行うことで酵素の働きを止める。なぜなら出荷後も酵素が生きていれば、お酒の品質が劣化してしまうからである。
加熱処理を行わず、酵素を除去する方法も考えだされており、長期保存が可能な生酒も現在では存在する。

生酒は独特の爽快な飲み口、風味、香りがあるとされている。

生貯蔵酒、生詰酒

日本酒は、通常2回加熱処理を行うが、1回しか加熱処理を行わないお酒を生貯蔵酒、生詰酒と呼ぶ。生貯蔵酒と生詰酒の違いは、加熱処理を行うタイミングの違いである。

日本酒の評価尺度

日本酒度

数値が高いほど辛口、数値が低いほど甘口になる傾向がある。一般的な日本酒の日本酒度は、+3〜+5程度といわれている。
甘さ、辛さの指標として用いられているが、厳密には日本酒の比重を表している。
日本酒度の計算式は、以下の通り。
  1443 x ((1/[15℃の日本酒の比重]) -1)

したがって、日本酒度と辛さとの関係を厳密に規定したものではなく、例え同じ日本酒度であってもお酒によって多少なりとも甘さ/辛さに違いはある。

酸度

数値が高いほどさっぱりした味わい、辛口な味になり、小さいほどしっかりとした味わいになるといわれている。
厳密には、pHなどのように、酸性/アルカリ性の度合いを表すものである。

その他日本酒について

保存

封を開けていないものなら、1年近くは味が変わらないとされている。
ただし、直射日光に当てたり、気温の高い所に置いておくと、封を開けていなくても短期間で味が変わってしまう。

一度開封したお酒は、冷蔵庫で保存すること。

 


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